タトゥーのデザインに迷っている人は意味から考える
普段何気なく目にしている形にも意味があって、例えば丸い形は、柔らかさをイメージさせたいために使っていたり、四角い形は、信頼性を感じてもらうために使っていたりします。
基本的にデザインにはすべて意味があるわけです。
(だからあえて意味のないデザインという逆張りの手法もアリだけど)
そこで今回はタトゥーを彫りたいけど、どんなデザインにするかなかなか決まらないという、迷えるナイスガイのために、タトゥーデザインの決め手となるヒントみたいなものを書いてみようと思います。
ホントは、どんなタトゥーを彫ろうか悩んでいるなら、この画面をそっと閉じて、彫り師さんに相談したほうがいいんだけど、まだ、そこまでじゃないんだ。というあなたは続きをどうぞ。
タトゥーデザイン(モチーフ)の意味

とりあえずざっと頭に浮かんだ、よくタトゥーデザインに使われるモチーフとその意味を書いてみる。
ハート
生命。永遠の愛。
天使
幸せを運ぶ。
十字架(クロス)
神秘。宇宙。願いを叶える。
クローバー
幸運の象徴。富、名声、忠実、健康の4つを表す。
ハスの花
純粋。(沼でも綺麗な花を咲かせる姿から)
星
道標。魔除け。
雲
変化。生まれ変わり。
翼
上昇する願い。高い志。
羽根
祈り。閃き。
リボン
絆。無限。つながり、縁。
スカル
死。死のイメージを持つことで今を生きる。
蝶々
変化の象徴(サナギから蝶へ)。
オオカミ
リーダー。権威。
熊
権力。強さ。
蜘蛛
地道な努力、そして達成。(蜘蛛の巣を作り上げていく姿から連想)
蜘蛛の巣
夢をつかむ。
亀
長寿。忍耐。
ざっとモチーフごとにデザインの意味を書いてみたけど、モチーフによっては同じような意味をもつものもある。熊は力を現すけど亀も力を現すモチーフとされたりする。
さらに国や地域によってもデザインの意味や考え方が違うので、上記に書いたものでも違う解釈が存在する。例えばフクロウは東洋では死を意味し、西洋では博識を意味するなど。
タトゥーに限った話ではないけど、さまざまなモチーフやデザインの意味については、アドリアン・フルティガー著のサインとシンボルという本などを読むとおもしろい。
タトゥーデザインのヒントになるもの

タトゥーデザインを決めるヒントになるのは他にもあって、星座、神話、花(花言葉)、好きな言葉からヒントを得てタトゥーのデザインを決めるのもいい。
あとこれは絶対嫌だというものを決めて、消去法でしぼっていくのもあり。
とくにワンポイントだけ彫りたい人は、ゆっくり時間をかけて迷ってもいいと思う。
選ぶのもまた楽しい時間。
タトゥースタジオ、彫り師の探し方
知ってるタトゥースタジオや彫り師さんがいなくて、自分に合ったタトゥースタジオや彫り師さんを探すには、いまはTwitterやinstagramが便利。
作品を公開している彫り師さんがたくさんいるので、自分の好きなテイストをみつけやすい。
タトゥーはアート
インクのついた針を皮膚に突き刺していくという、いかつめな施術方法だったり、一生消えないとかっだったりで、いろいろ言われてしまうタトゥーだけど、ぼく個人的にはタトゥーは素晴らしい自己表現かつアートだと思っていて、もっと言うと、タトゥーを彫るというのは本来の人間の姿かなとも思っている。
タトゥーは5000年前以上から存在していると言われていて、一説には紀元前1万年前後にはタトゥーが存在していたとも言われている。
自然と共に生きていたか弱い人類にとって、タトゥーはお守りのようなもので、スピリチュアルな存在だっただろう。
ライオンのように強くなりたいと願いをこめて、ライオンをモチーフにしたデザインを自らの体に彫るのはまさに本能的な行動だなと。
現代では普通に生活していて、ライオンの強さが欲しいと思うことはないけれど、人間はどんなにコンクリートに囲まれていても、結局は自然と共存することでしか生きられない。
それを忘れがちな現代ほど、神羅万象を感じるタトゥーはアリなんじゃないのかなぁなんて。
まとめ
ということでタトゥーとしてのデザインを考えた場合、いろいろ参考にしつつ自分が納得出来る解釈や意味を込めてモチーフを決めると良い。
だけど単純にかっこいいからとか、かわいいからで決めてもいいと個人的には思っている。
こんなこと書くと「後で後悔したらどうすんねん」と言われそうだけど、タトゥーに意味を込めても後悔する人は後悔すると思うよ。
タトゥーを入れたけど邪魔になってすぐ消した人といえば、「夢を叶えるゾウ」などで有名な著者である水野敬也さんの話が面白いので、タトゥーを入れるか悩んでいる人は必見の価値あり。